金子コード浜松工場 roseroc

建築    担当/奥野公章 設計補助/島田義信(島田義信建築設計事務所)
内装家具  848Design 担当/橋谷昇
外構植栽  RE FACTORY株式会社 担当/小林純 三田武史(PLATdesign)
構造    小西泰孝建築構造設計 担当/小西泰孝・鈴木 健
設備    ZO設計室 担当/柿沼整三、清水真紀、柿沼雄三
照明計画  スパンコール 担当/村角千亜希、二ノ倉絵里
施工    中村建設株式会社 担当/ 鶴木賢一、袴田啓紀、山本悟
所在地   静岡県浜松市北区細江町中川
用途    社員食堂 社員ホール
敷地面積  18226.55 m2
建築面積  450.13m2(計画建物)
延床面積  444.17m2(計画建物)
規模    鉄骨1階建
撮影    ZOOM 浅川敏
竣工    2016年

 

電線と医療系カテーテルの製造を中心とした250人規模の企業の工場内にたつ、ケータリングサービスを中心とした社員食堂兼社員ホールとである。多くの社員が昼休みの1時間を気持ちよくすごし、気分を安らげる場の提供と、社員達が会議やサークル等でも使える場として、また企業のシンボルとしての役割を持つことを求められた。

建設地は、工場の敷地内に残る空地で何本かの樹木もあり、裏山の借景もあり、工場内においては良い環境の場所であった。この場所のもつ環境をそのまま利用して、必要な諸要素をプランニングするにあたり、連続した壁で「庭」や「部屋」等を巻き込みながら一つにしていくという方法を採用した。連続した壁が巻き込まれる造形に、目標を掲げ多くの社員がそれに向かって進んでいく「大きな流れ」と、巻き込まれて「一つになる」という会社の将来像をなぞらえたいと考えた。

建物は、昼食時に250人を収容する225平方メートルのバンケットホールを中心に、カウンター席を中心とした個室、キッチン、VIPルームなどの個部屋と中庭を一枚の壁で巻き込んだ450㎡の平屋である。その壁に三角形の開口を開け、それぞれの場所の連続性をつくっている。構造はS造で、建物の開口に合わせ大きなトラスの連続壁として計画を行っている。

外壁と内装に使った煉瓦タイルは、オリジナルで焼いた5種類を乱張りにしている。タイル高さ60mmに対して40mmの目地を設け、横のラインを強く見せることで壁の連続感を協調した。窯変も多く出る5種類のタイルは、一つとしても同じ物がなく、「不定調和」の結果として大きな面をつくっている。これも、キャラクターの異なる多くの社員が集まりながら大きなものを作り上げていくというイメージを現したものである。